バイクには、たくさんのベアリングが使われているのはご存知だと思いますが、
この、ベアリング類はわりと酷使されている車両を良く見かけます。
ホイールベアリング・ステムベアリング・Sアームピボットベアリング・etc
要は、可動部分にはほぼベアリングが使われているので、こまめにメンテして
時期がきたら要交換です。
今回作業したのは、’89GSX-R1100で距離が47,000kmとちょっと多めの車両です。

多分、今まで一度も交換されていないと思われる程、消耗してました。

ニードルの打痕がくっきり
もちろん、リンク周りのベアリングも全交換

外したベアリング類は錆も出て、酷い状態
ホイールや、ステムなどは異変が顕著に表れます。
まっすぐ走らない、ハンドルが一部分で引っかかる、走行中うなり音のような異音がする、
うちではホイールベアリングに関しては、タイヤ交換時に毎回チェックしています。ステムやスイングアームは車検時に点検しています。
ただ、スイングアームに関しては、厳密にチェックしようと思うとRサスを外さないと分かりにくいので、距離管理で交換をお勧めしています。
ビッグバイクのツーリングユースで25,000~30,000km、峠やサーキットに良く行かれる方は15,000~20,000km位で交換推奨です。ちなみにレーサーでは年2回程交換します。
特に、スロットルの開け方にON/OFFの差が激しい程、駆動系全般が消耗しますよ。
高価なサスも、車体がこんな状態だったら本来の性能は発揮できません。
80年代後半から90年代前半の車両は、シャフト径も細くベアリングの容量も小さい物が多いので(2000年以降に比べて)、そういう車種にハイグリップタイヤ履かせて峠に行かれる方は、より消耗も早くなりますので要チェックですよ。

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