今回の事例は、GSX-R1000K5 またGSX-R?って突っ込みは無しで

タイヤ交換やクラッチ交換で入庫したのが、あれれ?ジェネレーターカバーからオイル漏れ。

このオイル漏れという表現ですが、オイル滲みがレベル1オイル漏れはレベル3から5位(5段階表記で)

今回のはレベル4程度(まぁまぁビシャビシャですねww)さすがに見過ごせないですね。

オイル漏れを起こした箇所は埃やダストの不着で汚れ切っているので、まずは綺麗に洗浄します。

そこから再度エンジン暖気で漏れている箇所を断定します。

今回のケースは、配線のグロメット(ゴム)部分から漏れています。

KawasakiのZ系ではよくある症状ですが、GSX-R(水冷系)では見たことないです。

まぁ、放置しても改善する訳はないのでとりあえずカバーを外します。

ところが、カプラーが簡単に外れてくれません。これも経験からすると溶着しているパターンです。

ということはステーターコイルが異常発熱したことが推測できます。

今度はカバーが外れてくれません。

ということは、ノックピンの錆付きが予想されます。

カプラーから続き苦戦すること30分

はい、やはり予想通り

ステーターコイルが焼けています。

そうなんです。

何もなければそんなところからオイルが漏れだすことは無いのです。

これが、俗に言う【お告げ】というやつです。

どこかに問題を抱えているから別の問題を引き起こす。

これを見過ごしてしまえば、最終的には発電できなくなり出先で止まってしまった事でしょう。

こういうことが無いように、入庫車両は整備しながらもシビアに見ています。

K5と言っても、もう16年も前の車両になりますね。

他にもちょいちょい気になる箇所はありますが、一気にはできないことももちろんありますので

優先順位をつけてメンテナンスしていきましょう。Y様

今更ながらですが当店のポリシーとして

未然に防げることを修理する、未然修理をモットーにしています。

典型的な例として、Fフォークのオイル漏れ

これは機能としては新品を100%とすればもはや0%です。

放置すればブレーキ回りにオイルが回り、パッド・ディスクに二次被害をもたらします。

そうなれば修理代は倍以上に発展します。

そもそも、今どきのスーパースポーツ車に乗るのであれば性能維持は必須です。

10,000Kmも走れば色んな物が消耗しています。

20,000Kmで消耗部品は一新する必要があると思ってください。

また、レースの世界では、常に先を見据えた整備や車体作りをします。

耐久レーサーなどは各パーツの脱着を考えて配線の取り回しや、ボルトの工具サイズを揃えたりと

幾多に渡る考察を経て組み立てます。

カスタムする上でも、整備性を考えた上での組み立てを思案しながら作業をしています。

うちの自慢になりますが、事故以外で路上で止まって引き取りに行った件数はかなり少ないです。

それが何よりの実績だと自負しております。

「お告げ」に1件のコメントがあります

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