少しずつ認識頂いてきた、油冷リプロパーツ
要望は頂いていても、やはり一筋縄ではいかない事の方が大半なんです。
言い訳じみていて書いていて嫌になりますが・・・
今取り組んでいるのが、メインハーネスやマイナスリード線などの配線系なのです。
人間でいう血管みたいな物ですので、電気の流れが悪くなって良い事は一つもありません。
外から見ている分については被覆やテープに覆われているので、劣化具合は分かりにくいのです。
只今SPL納整真っ最中の初期型GSX-R750
見ての通り内部は銅線が腐食しております。そりゃ1985製ですからね・・・阪神がアレしてソレした年ですw
でね、ハーネス換えればええやん?と思っても純正部品はとうに廃盤なんですよ。もはや当たりまえ。
RKのハーネスを先にリリース出来たのには理由がありましてね。
端子やカプラー類に特殊な物がなかったからなのです。
レースベース車両だったからそういう作りにしていたかは謎ですが。
それとは違い
この画像のバッテリーターミナル端子
ちょっとバイク触った事がある人なら見たことはあると思います。
GSX-R油冷系は、このバッテリーリード線がメインハーネス内にかしめてあります。
この端子がないとハーネスとして成り立ちません。
まぁ探してもなかなか見つかりませんでした。
普通なら諦めるかもしれません、が、元来諦めの悪い性格な店主ですww
世界中探してやりました。よ
やっとこさ仕入れルートを開拓できました。
仕入れ単位は1000個レベルです。
今回のSPL納整にはハーネスが間に合わないので、バッテリーリード線だけは交換しておきました。
ともう一つの問題
そう、カプラー類です。
規格外のカプラーは簡単に入手はできないのです。
レースに携わっている時には、用途を伝えて車両メーカーより少量分けて貰ったりする事もあるのですが
如何せん、最新機種ではありません。
メーカーにも残っている訳はないのです。
では、どうすればいいのか?
時代はここまで来ております。
3Dプリンターで実用域の物が打ち出せます。
まだまだ試作の域で、様々なテストが必要なのですが樹脂・ゴムライクな物が作れる様になります。
最近言われている、リバースエンジニアリング製法というやつです。
もう少しで諸々発表できると思います。
乞うご期待!!
またお世話になります。
若い頃はオーリンズやらブレンボやらで、どうしても派手な社外品に目が行きがちでしたが、こんな小さな純正部品が足りないだけでもバイクは動かないんですよね。リプロパーツの企画はホントに心強いです。
オーリンズやブレンボですら廃盤になっていく商品があります。リプロパーツ量産と言っても需要がなければ再生産できないかもしれませんのでスペアとして個人個人で持って頂くのがベストかもしれません。